質屋と金融業

質屋と金融業

近年絶滅の危機に瀕している印象もある「質屋」ですが、質屋というのは、その業務形態が非常に特殊です。厳密な分類までは詳しくわからないものの、おそらく業態としては「金融業」に属すると考えられるのが質屋ですが、一般の金融業者が「信用」に対してお金を融資するのに対し、同じ金融業者でありながら、質屋の場合は「有形物を担保として受け、それに見合うだけの金額を融資する」という性質があるという点で特殊なのです。

 

 したがって、質屋の場合、そのイメージは別としても、一般の金融業者のような「貸し倒れ」のリスクはまったく存在しないことになり、この部分が質屋にとっての最大のメリットともなっています。それに、質屋の利用者にとってもメリットは大きいと言えます。
 というのも、一般の金融業者は「信用」という形のないものを担保としているため、利用者に対する審査が厳しくなりますし、貸し倒れを回避するためと理解はできるものの、回収業務がどうしてもつきまとうというのも利用者にとっては大きなプレッシャーになります。これに対し、質屋の場合は審査も必要なければ、回収のプレッシャーも不要になるわけですから、そのイメージ以上に質屋は利用しやすい金融業であるとも言えるのです。

 

 

 また、質屋の場合、「物」を仕入れることができるという側面から見て、その「物」の価値が上昇することで、大きな利益を得ることができるチャンスも一般の金融業よりもはるかに大きいことになります。だから、質屋の「目」はたいていかなり確かなものがあります。